体調不良・怪我
生命力の強いといわれるスネークヘッドですが、
体調を崩してしまうと、慢性的にその状態が続いたり
また、意外な早さで死に至ってしまったりもします。
体調を崩しているときのスネークヘッドの様子はさまざまですが、
両目の白濁(左の写真)や、
全ての鰭を閉じるさま(下の写真)などが一目に分かります。
その他、普段より餌を鰓からこぼすようになったり、
体を砂利にこすりつけるような行動にも現れます。

原因の殆どは魚が常に触れている水によるものだと思われます。
汚れていたり、水質、水温の急変などがそうです。

特に夏場、水温が上がり、溶存酸素が減った事で
バクテリアの活動が 弱まって水質を悪化させたりします。
また気温の不安定な時期にヒーターがOFFになっていると
水温が急に下がってしまうこともあります。

私の場合、白点病などのはっきりした症状の場合を除いて
治療は水を綺麗に適切な状態に保つことで自然回復を待ちます。
水質の改善をしつつも急変は避けたいので
少量の換水(1/5程度)を毎日行って様子を見ます。
底床やフィルターが目詰まりしている事も考えられるので、
掃除します。こちらも一気に全部を行うと
バクテリアへのダメージが大きいので何日かに分けて行います。

大事なのは水槽環境の見直しで、
水質を悪くしてしまった原因を自分なりに探ります。
これが出来なければ慢性的に不調と付き合うか
死に至るのを待つ事になります。
思わぬ盲点が無いかチェックしてみましょう。
観察と試行錯誤ですね。(^_^;)

単独飼育下ではあまり有りませんが、
混泳をしていると苛めや喧嘩で怪我をする事があります。
スネークヘッドも他の魚と同様、鰭の再生能力があり
失った鰭は再生できる場合があります。
写真は喧嘩の直後で鰭を食われかけたドワーフですが、
鰭はピラピラになってしまい、結局この後3〜4日で
背鰭後方4〜5条と尾鰭全てを根っこから失いました。
で、一月ほどでこの程度生えてきました。
若干まだ短く、オレンジ色のエッジもありません。
それでも泳ぐのには段々不自由しなくなってきたように思います。
しかし、鰭のちょっとした欠損や小さな穴は回復しない場合があり、
幼魚期の傷を成魚まで引きずる事も多々有るようです。
その他、我が家では鼻管も再生していました。

目の白濁は眼球の表面が曇った状態になりますが、
症状が片目の場合にはこすって出来た傷だと思われますので、
スレ傷治療薬での薬浴をしても良いでしょう。

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