水質・底床とその種類について
水質にしろ、水温にしろ対象となるスネークヘッドが生息する現地のそれに
近づけてやることが望ましいのは言うまでもないこととして・・・。

そもそもスネークヘッドが空気呼吸を身に付けたのは溶存酸素の少ない
(=バクテリアの活動が乏しく水質は悪化する)止水において
酸素を得、生き延びる手段であったようであることから
水質悪化には強い(水質変化とは別)とされていますが
生き物を飼う以上、最適な環境で飼ってやらなければいけませんから
できる限りリスクは減らしてやるべきだと思います。

水質をphに焦点を当てると、私はそのphの調整を、底床のみで行っています。
弱アルカリ性付近であれば大磯砂。弱酸性付近であればソイル系の底床を選ぶ。
phに関しては、よほど極端な酸性、アルカリ性でない限り、慣らすことができます。
ソイルを使用する際に、よ〜く気をつけなくてはならないのは、
軟水になるが故に緩衝作用が弱く、
水をすぐ汚すスネークヘッドを飼育するとphが急降下し易くなる点です。
低phへの個体、種類ごとに耐性は異なるとは思われますが、
いずれにしても水質には注意ですね。

個人的に無難と思うのはphに影響を与えないタイプの底床ですね。
今現在、使用しているのは全てこの類
(パワーハウス特選溶岩砂や富士砂など、粒は5mm〜8mmくらい)です。
上述したように、低phを好む種であっても慣らせば中性〜弱アルカリ性位での飼育が可能です。
魚はphの下降には耐性がありますが、phの上昇には耐性が余りないそうなので
普段低phで飼育しているのに換水は中性の水道水そのまま、というよりは
自分の飼育しやすい水質に慣れてもらうほうが、
(中性付近で飼育⇒水質の悪化とともにややphが下降する頃に換水)
長い目で見れば変化が少なくお互い楽かな・・と。

余談ですが、アクアライフでのドワーフの現地レポでは採集されたのは
渓流脇の流れの少ないところ、phは8.5〜9だったそうです。

底床の種類について

ソイル系
土を焼いて作ったもので、硬度を下げ、phを弱酸性にします。
バクテリアの定着も他の底床に比べて早く、藍藻も発生しづらく水草の育成にも向きます。
アクア用では複数のメーカが商品化しており、色、粒のサイズを好みで選ぶことが出来ます。
園芸用では昔から焼赤玉土が使われています。
赤茶色でソイルの中では明るめのものになります。
粒の大きさはマチマチですがやや大きめのものが多いです。
水で洗うことはしませんが、使用前にざるで細かく割れてしまった土やゴミを濾すとよいでしょう。
ウチで使っているソイルはこれがメインです。安いので…。

大磯砂

海岸で採取される砂利で、その採取場所ゆえに、貝殻、サンゴの欠片が混入し、
そのカルシウムが溶け出し、硬度を上げ、phを弱アルカリ性にします。
長年使用することでCO2や酸によりカルシウムを溶かされ、水質に影響を与えなくなります。

川砂利

川で採取されたもので砂状のものから砂利までサイズがあります。
水質には殆ど影響がありません。
砂状のものはその粒の小ささから厚く敷くと底の方では通水しなくなり水質を悪化させる事があるので注意します。
また川砂利のサイズ違いのもの数種類を混ぜて使うと自然な川底風になります。 砂状のものを使用する場合は、厚く敷くと水の流れが悪くなり、 水質の悪化、コケの発生に繋がりますので薄く敷かなければなりません。

溶岩砂

多孔質で水の流れがとてもよく、比重はやや軽め、バクテリアもよく繁殖します。
水草の根張りもよく、黒色が見た目を引き締めてくれます。
現在発売されているアクア用品としてはパワーハウス特選溶岩砂です。
粒がきっちり揃っていてキレイなのですが、やや高価なのが難か。
ちなみに園芸用品の富士砂で安価に代用がききますが、
粒の不揃いが気になる人には△かもしれませんね。
富士砂の利用についてはブログ(節約生活)で紹介しています。

>>事故死を防ぐ