スリランカ産ドワーフスネークヘッド
繁殖への道
(vol.4 孵化後2〜5日編)
【channa gachua “Sri Lanka”】
  

⇒2日目の夜、蛍光灯を急につけてみると
稚魚たちが口から出て底床にまとまっていました。
ようやく全貌が見られた喜びの瞬間です。(^o^)
急に電気がついて慌てた1号(♂)は稚魚たちを
また口に含もうとしています。

⇒稚魚を集めるのは口を突っ込むようにして
一匹一匹丁寧に集めますが、
相手は2〜3mmの稚魚。
捕まえられずにいることも多いです。
⇒稚魚たちはこんな様子です。
まだ卵のうが重いようで、浮かび上がるのは困難。
底床で小さなジャンプ、まるで寝返り?(笑)をしています。
数にして…どのくらいでしょうね。2〜300かな。
住処の稚魚は片時も離れることなく、
1号がピッタリ傍に寄り添っています。
餌は食べようとしません。
2号(♀)はというと、割と自由に泳ぎまわっています。
餌も食べます。

⇒似たような住処の動画です。(笑)
メスの役目としては、巣から迷いだしてしまった稚魚を捕まえて
巣に戻す事です。
メスも口内保護をすることが分かりました。
オスのほうが保護本能は高いようですが。
余談になります。
うまく泳ぐ事の出来ない稚魚ですので
底床の砂利の隙間が微妙に空いていると中に入り込んで
出られなくなることがあるようです。
私も出られなくなった2匹を発見したので、
砂利をどかしてやって、稚魚の場所を水槽ガラスをトントン、と
叩いて知らせてやると、メスがすぐにやってきて 保護していました。
みんなかわいい。。(^_^;)
⇒3日目はほぼ変わらず、4日目になり、
稚魚もいよいよ元気に泳ぎ回るようになってきました。
外見としては目が確認できるようになった事が変化ですね。
サイズも5mmほどになりました。
卵のうはまだ吸収しきっていません。
⇒電気がつくとそれまで巣から少し離れていた稚魚たちを
親が慌てて回収します。
その作業もなれてきたようで、スムーズになってきたように見えます。
そして1、2号共に口先が擦れてきました。
少し充血しています。
砂利がやや尖っているのかな。
⇒5日目、早くも成長に差が出てきていて、
卵のうの吸収具合如何でサイズも異なっています。
成長の早い(というか先に孵化した兄姉)個体は
浮かぶ事が出来るようになりましたが
空気呼吸をしているのかはまだ確認が持てません。
⇒口内保護をして巣に戻すとき、
口をあけて放つものだと思っていたら
なんと、、鰓から放出していました。
意外です。
鰓杷にそれだけの隙間があるんじゃ
餌をこぼすのも無理ないな、と思いました。(^_^;)

⇒二度目の繁殖時に良く確認致しましたところ、
口からも放出していました。
鰓からこぼれたように見えたのですがちょっと自信が
なくなってきたかも、、ということで訂正です。m(__)m


惨事発生・・・。
この後、惨事が起きました・・・。
稚魚群がそろそろ餌を捕り始めるかと思い、
沸かしたブラインを群れに向かってスポイトで吹きかけました。
見守っていた1号が異変が起きたと判断し、稚魚たちを回収、
巣のある水槽右奥から左奥へと運んでいきました。そして放出。。

私は最初気付きませんでしたが、 親たちがセパレーターを隔てた向こう側の
3、4号へ威嚇する音が聞こえたのでまさかと思い反対側を覗くと
3号がセパレータをすり抜けてしまったた稚魚を吸い込んでいました・・。

しまった!慌てて3、4号を別水槽へ隔離しましたが、
とき既に遅し、多数の稚魚が犠牲になってしまいました…。
そして3、4号の水槽移動中の水合わせ用の袋の中で50匹ほどの稚魚を吐き出していました。
中には瀕死でもかろうじて息のあるものもいたので 親の元へ返してやりました。
どうなるか分かりませんが、「頼むぞ」と親に願いを込めて…。
動かなくなった稚魚たちについても、可能性を信じて
本水槽へ戻しました。親魚たちは動かなくなった子供も
生きている子供と同じように口へ入れ保護していました。
健気な愛を感じると共に、油断をしていた自分へ怒りを感じました。

自分の体に対して小さ過ぎるものをまさか餌と認識すると思って
いなかったこともありますが、完全に私のミスです。反省しても仕切れません。
セパレーターの向こうへ我が子が迷い込み、自分達ではは助けられない、
そんな悲劇を生ませてしまいました。
セパレーターを利用したことが仇になって親魚たちに申し訳なくて堪らない気持ちでした。

こうなったら絶対、今生きている稚魚たちを健康に育ててやるんだ
と気持ちを新たに決意して頑張ります!!。