スリランカ産ドワーフスネークヘッド
繁殖への道
(vol.2 繁殖編)
【channa gachua “Sri Lanka”breeding】

私が一日家を空けて翌夜帰ってくると1号が寝ながら水槽前面に居ました。
最近1号があまり出てこなくなっているな、と思っていたので
このときとばかりチェックをしようと近づくと、
顎が膨らんでいます。

「繁殖か?」とワクワクする反面、「なんか食っているのか?」などとも思え、
もし違ったときに、あまりがっかりせぬよう翌朝まで様子を見ることに…。


朝になって水槽の電気を付け、流木をどかしてみる。
1号は昨夜と同じく口をもごもごさせています。
繁殖は未経験ゆえ、口の中を確認しない事には
確証がもてないのですが恐らく…繁殖したものと、
卵の口内保護をしているものと思われます。

ここから先は口の中身が卵だとして話を進めますが
・・・もし違ったらゴメンナサイ。(^_^;)

前回の写真判定時に1号が雄で2号が雌ではないかとしましたが
予想通りとなりました。
ついでに言うと、この頃急激に3、4号も仲良くなり始めています。
カップリングの兆しでしょうか。

で、ここ最近の1,2号ペアの行動ですが・・、
ひと月から半月ほど前から砂利を掘り返す音がザラザラ〜ッと
頻繁に聞こえるようになりました。
繁殖する為の準備行動なのかとも思ったのですが
普段から掘り返す種類も居るのでそんなに気に止めませんでした。

後日、流木を外すと底床が隆起したり凹んでたりしていました。
(コウタイもよくこんなことやっているので繁殖との関係は「?」)

餌については1号は半月ほど前から餌が控えめになり、
姿もあまり見せなくなりました。
餌の量はコオロギを一日に1匹くらいですね。
それも以前のように積極的に捕食に来るという感じではありませんでした。
繁殖に気付いた朝は2号のみが餌を捕りにきて
1号は全く姿を見せませんでした。
2日目の今日も1号は餌を捕らず、ずっと顎を動かしています。
口内保護中はそう記載が有った通り、餌は捕らないのですね。

繁殖はやはり人の気配の無い静かなときに行われるのでしょうかね。
よりによって自分の不在のときになんて…ついているのかついていないのか。。(^_^;)

そうそう、環境ですが、60×45の水槽で、セパレーター使用で
その中で1、2号は45×45ほどのスペースで育てています。
繁殖時の水温は28℃、phは6で、1〜2週間に一度の換水ペースです。
餌は主食にキャット、カーニバル、コオロギでした。
たまに思い出したようにハツや冷凍エビなどを与えていたのですが
小さな体のせいか、消化しづらいようで
吐き出すこともあるので控えていました。
また、1、2号 ともにサイズは13cmほどで飼育開始から4ヶ月での産卵となりました。
購入時で4〜5cmのサイズだったことから、
どうやら体の小さなドワーフスネークヘッドは成熟の早い個体は半年強で繁殖が可能なようですね。

私が1号の撮影をしていると気になるようで
2号はその都度1号のそばに寄り添っているように見えました。
なんだか撮影するのが悪いな、、と思いながらも驚かさないように注意しながら継続。
で、様子を1本20秒ほどの動画にして撮影しました。
画質が悪いのはご了承ください。
編集がうまくいかず、画面が暗いので明るさ調節をしてご覧頂いた方が見やすいかと思います。(汗)

⇒口に含んだ卵に酸素を十分に供給すべくさかんに口と鰓を開閉しています。
途中で流れるメロディはゴミ収集車のもです。(笑)
⇒1号の口内保護中の顎の動きを上から見てみました。
空気呼吸が少ししづらそうかも・・。
⇒ペアの様子です。背鰭に欠損がある手前の個体が1号を心配する(?)2号です。
仲睦まじくて良いですよね。

うまくいけば明日か明後日あたりには孵化するのでしょうね。
(不安も大分抱えつつ・・)非常に楽しみです。
先の話になりますが、次回の繁殖時には現場を目撃できたらな、と思います。