マレーシア産ドワーフスネークヘッド
繁殖への道
(vol.6 復調と喧嘩 編)
【channa gachua “malaysia”breeding】
前回の更新から一月ほどがたちまして、
どこまでお話したか忘れてしまいそうになりましたが…。(汗)

白い謎の虫を発見以後、10円玉を複数枚いれて様子を見ていましたが
確かに少し数は減るものの、SHの状態も大してよくなるわけでもなく、
水質その他も含めて改善を図ることにしました。
虫が多いということは汚れ(栄養分)が多いということでしょうので
環境の改善により根本から見直そうということです。

思い当たる節を手当たり次第に探ってみました。
まずは物理濾過です。
今までは生物濾過強化のために外部フィルター内を生物濾過用の濾材だけにして
吸い込み口にスポンジを3.5本装着できるようにいじり、
これにより物理濾過をしていました。
良いと思っていたのですが物理的な汚れが水槽内に残りやすいかもしれぬ、
というのとスポンジ3.5本装着させて
吸い込み口を大分広げて水流の弱まりを解消したつもりでも
目の細かいブリラントフィルターを使用しておりましたので
幾分かは水流が弱まり水草の多い水槽内で嫌気な部分が発生、
水質を悪化させていたのかもしれません。
こちらはフィルターをいじるのをやめてマニュアルどおりに
設置しなおしました。
SH2匹ならこれでも十分なんですよね。(^_^;)

かつ水流を得る為に
出水パイプを水槽の短い辺の方に付け直しました。
これで水の循環がよくなるかな…?

次に底床の掃除です。
定期的に底床クリーナーで掃除をしていたのですが
水草もそれなりに植えてあったので掃除しきれない部分もありました。
水草を全て引っこ抜いて流木をどかし、SHをプラケに移動。
ザルを台所からコッソリ拝借し、水槽の中で水槽内の水でもって砂利を濾します。
ある程度汚れを落とした砂利をバケツに入れ、繰り返しました。
そうしますと思いのほか多量の汚れが底に沈殿しまして…。
それをクリーナーで綺麗になるまで吸い取りました。
その日はもう疲れたので砂利とSHを戻し
水草も植えずにとりあえず浮かべておきました。

翌日眺めてみるとオスがメスに顎を膨らませていました。
繁殖へのアピールのそれではなく明らかに威嚇…。(^_^;)
マジですか?と。(汗)
水草を大量に浮かべられて狭くなりレイアウトがグシャグシャになったせいでか
夫婦喧嘩の模様…。ペアリング後も争う事ってあるのですね…。
結局メスの調子も良く無さそうだったのと
喧嘩を長引かせると今後に悪い影響がありそうなので水槽内にプラケをいれて
隔離、薬浴を開始しました。
いずれレイアウトを元通りにしたら思い出してくれると期待して…。

プラケはベアタンクで換水は水槽内の水を入れて様子見をしました。
数日すると 徐々に鰭を開いている姿を見かけるようになりましたので
(水草をこれ以上浮かべっぱなしにしておく訳にもいかないのもあって)
混泳を再開、レイアウトしなおす事にしました。

当初そのままレイアウトを戻そうと思っていたのですが
@水草の植え過ぎで底床の汚れが取りづらかったのと
A水草が場所をとるせいで繁殖スペースが小さいかな(個体も大きいし)
というのがありましたのでレイアウトは変更する事にしました。
あ、勿論、二匹の様子はよく観察し
カップリング以前のような苛烈な追い込みではなかったので
またすぐにカップリングするのではないかという予想があったためですけども。
(ま、無理なら4匹混泳からやり直しという手もあるし…)

流木を一箇所にまとめ後方に設置
遊泳スペース(繁殖スペース)を前面に広めに取りました。
といっても、でかめのドワーフにとって少々狭いかもしれませんが…。
水草も減らし余った水草は他の水槽へ移動。

その後の二匹の様子について。
今度は白点が出てしまいました…。
次から次へと…悩ませてくれるなぁ…と。(ーー;)
高温と鷹の爪で様子見を始めました。
オスは時折メスに威嚇ポーズをとります。
が、傷つけあうという事は少なく鰭が少し裂ける程度でした。
メスはオスの威嚇を無視しているような感じで
「何怒ってるの?」てな具合です。
それから更に二日ほど経過して…
喧嘩が苛烈になってきました。
消灯時(部屋は明るいのでSHは起きています)、
物音がするので覗いてみるとオスがメスに噛み付いています。
暫くして離れるとまた何事もなかったかのように二匹は離れていきます。
メスがあんまりやられるようなら4匹混泳を
再スタートさせるようかな、とおもいつつその翌日、
今度はメスがオスに噛み付いていました。
オスの態度に腹を立てたのか…。(^_^;)
オスもメスの下口部分を噛んでいます。
これ以後はメスもオスに対して威嚇するような姿を
見かけるようになりました。。
ただなんというか、しつこさはなくてですね、
普通に近くを泳いでいたりもするですよね。
そしてたまに威嚇しあうという、
以前のようなとにかく自分のスペースに出てきたら
力で追い払うというような
いわゆる強弱をつけるためだけの
争いとは少し感じが違うのかな、、と思っています。
一時的なものなら良いのですが…、
4匹混泳再開、やや濃厚に…?(^_^;)
さてついでに、この頃思うことを一つ。
結果からお話ししますと餌を変えました。
カーニバルとコオロギというのがこの頃の私の定番となっていました。
カーニバルは昆虫食の魚用の餌だという事で
コオロギと併せる事でバランス、組み合わせが良いと思ったためで
実際その組み合わせでスリランカの繁殖に成功したので
恐らくバランスは良いのだと思うのですが…。
この組み合わせについて少々の不安を覚えたのが
スリランカ幼魚を飼育中のときとマレーシア購入後でした。

幼魚を眺めているとそのうち数匹が素早く泳ぐと眼球の前方の付け根が水流に押されて
少しめくれあがるようになっているのを見つけたのがまず最初、
マレーシア産購入後スリランカ産と比較すると
スリランカ産の眼球が出っ張っている事、
かつスリランカ産が浮上性の餌の捕食が上手なのに対して
マレーシア産のそれがとても下手だったことでして
浮上性の餌に意識をするあまりスリランカの目が突出し始めたのかな…と。

そしてこの頃マレーシア産のオスも目元が少し怪しくなってきたことで
餌の変更を決意しました。
コオロギは外せないので配合飼料のほうを浮上性のカーニバルから
以前のように沈下姓のキャットに戻す事にしました。

いや、もしかしたら単純に水質が思いのほか悪化していて
本当のポップアイなのかもしれませんが(汗)
スリランカ幼魚と共通してエロモナスらしい症状がでたということもないので
多分、という他ありませんで不確かな事をお話していますけども
とりあえずは変化があるか観察して参ります。

コオロギも寒さのせいで落ちやすいです。
発泡スチロールを貰ってきたのですがプラケのサイズと合わず…。

ということで長々と読みづらいテキストにお付き合い頂きまして、お疲れ様でした。
(笑)