マレーシア産ドワーフスネークヘッド
繁殖への道
(vol.11 孵化8〜20日目 編)
【channa gachua “malaysia”breeding】

生後8日目の写真です。側線から下の暗色が目立ちます。
稚魚用は特に餌を与えていませんが親魚の食べ残しや微生物?でも食べているようですね。
泳ぎ方もまだぎこちないです。ほぼ全匹が奇形なく生まれましたが1匹だけ片目欠損した個体が居ました。
先天的なものなのか生後の怪我によるものなのかは分かりませんが…。

生後14日目の写真です。側線下部の暗色が薄らいできました。
乾燥イトメや細かいカーニバルを食べる様子が確認できるようになるとともに体格も徐々にしっかりしてきました。
泳ぎも大分上達して魚らしくなっています。少しでも成長の早い個体は泳ぎ回って餌をふんだんに得ますが
成長の遅い個体は沈んだ餌を食べるくらいで個体間の成長差が大きくなりつつあります。
もう少しすると淘汰されていく運命にあるのかもしれませんが…。
沈下姓の餌を多用していくようかな…。

生後16日目の写真です。
あまり変わらないかな。毎日眺めていると気付きませんが写真を見比べたりしていると
いつの間にか体色の変化があったりするんですよね。
餌は朝晩2回与えていますので水の汚れが気になりまして、
念のため連日の換水を始めています。フィードエッグはまだ確認できず…。

生後20日目です。体側の暗色が消え、前進が褐色になりました。2cmくらい。
親から離れて泳ぐようになりましたが一箇所にした餌場を憶えていて
親魚が餌場にくると遅れじと群れがやってきます。

遊泳性の高くなってきた稚魚が乾燥イトメを食べる様子でございます。

親魚も今のところ好調。稚魚が大きくなるにつれて水質悪化しやすくなるので
体調を落とさないように気を付けています。

19日目に丸一日餌を与えられない日がありました。
まだ共食いはしないだろうけど…という不安もありつつ翌朝水槽を覗いてみると
底床に卵が無数に沈み込んでいます…!おかっちさんが仰っていたようにようやく我が家でも初のフィードエッグが…!(嬉)
稚魚が腹をすかせていると産むのかな??

そして翌日何気なく水槽を眺めていると稚魚たちが暴れて?います。
よく見ると白い卵が沢山散らばっておりまして、丁度フィードエッグが放出された瞬間だったようです。
慌ててカメラで動画を…と思いましたが撮れたのは卵2粒…。(笑)
まさか連日の産卵が可能だとは思いませんでした。
その日の換水は砂利掃除も兼ねたのは言うまでもありませんが。(^_^;)
写真はオスのこぼしたカーニバルに群がる稚魚の様子です。

つい今しがた、水槽を覗くとまたフィードエッグが…。
慌てて手元にあった携帯で撮ったのですがロクな写真でないです。(^_^;)
でもガラス間近に見ることが出来たので忘れぬうちに書き留めておきます。
てっきり水面近く、静止状態から産み落とすのかと思っていたのですが
砂利の上に仰向けになり、体を横に「つ」の字になるようにして
卵を上へ噴水のように放出します。
丁度雌雄の交尾の際の格好を1匹で行っている感じですね。
この姿勢が産みやすい、というものなのでしょうね、きっと。
時間にして多分5秒くらいではないかと。(動転していたので(汗))
生殖孔は若干血も滲んでいました。
父が子を守り、母が餌を与えて、、本当に心温まります。(^_^)
次回こそは写真に…!

ところで、昨夜はメスが鰭を閉じていました。
上述で調子が良いとしていたのですが、危険信号だと捉えています。
メスがフェードエッグを落とすことから栄養をつけさせなければと
餌を多目に与えてしまった事によるのだと思います。
繁殖前は3粒ほどしか食べなかったのが、今は際限なく食べ、尚足らないという感じですから。

なのでメスの餌は控えめにしたいと考えたのですが稚魚には沢山与えたいしで。
メスを隔離してしまうと恐らく、卵が放出できずに体内で過熟状態になって余計に体調を崩しそうですし。
ベストは稚魚が通れるほどの大き目の網でセパレータを作って
メスの餌を調節、稚魚は自由にメスに卵をねだれるような環境かな…と思いますが
材料の丁度良い物がなくて思案にとどまっています。
バーベキューの網蓋が丁度良いのだけど、サビが…。
まあでも、とりあえずは稚魚が食べやすく親魚が食べずらいバラした赤虫をメインにして
親魚の餌量が控えめになるように調整していこうと思います。