マレーシア産ドワーフスネークヘッド
繁殖への道
(vol.1 導入〜混泳編
【channa gachua “malaysia”】
channa gachua "malaysia"
マレーシア産ドワーフスネークヘッドです。
今回も繁殖を狙って4匹をフォーチュンさんで購入。

マレーシア産のドワーフスネークヘッドというのは初耳でして
スリランカ産に続き、レアな地域変異と呼べるでしょう。
今回入荷したドワーフは大きく成長した成魚ばかりだったようで
15cm〜18cmの個体でした。
正直、ドワーフの18cmの個体というのを初めて見まして
その大きさにビックリしました。
60×45の水槽で小さくないかな・・・と。
ちなみにこの3枚は中でも一番大きな個体です。
すぐにボスとなりました。

特徴はやはり鰭の青みで、特に背鰭を見ると
鰭の根元に近いところからオレンジエッジのぎりぎりのところまで
青く色づいているのが分かります。
スリランカ産ドワーフのような鮮やかな派手さこそないものの、
鰭の色味がとても綺麗な美種ですね。
ちなみにこちらがスリランカ産ドワーフの背鰭。
違いは歴然ですね。
水合わせ後、4匹を水槽に放つとすぐに陰に隠れましたが
10分ほどするとすぐに争いが始まりました。
前回のスリランカと違い、
成魚同士の争いなので相当きつめだろうな、と思っていましたが、
大きな2個体がバシュッという音とともに頭部を噛みあいます。
20分ほど争った後、勝負がつきボスが決定した模様です。
上の写真のこのボス個体、老いたような雰囲気があります。
この個体は水槽前面の広くスペースをとったところ を住処にしたようで、
今まで同じレイアウトでスリランカ産のボス個体が
水槽奥の流木と水草の多い居心地良さそうな場所に
陣取っていたのと違ったので住処の選択が意外でした。
今まで前面のこの場所はスリランカ産では一番弱い個体が居た所です。
写真はボスの威嚇シーン。
導入後、赤虫を食べるかな〜とスポイトで給餌をしてみる。
最初は反応しなかったものの、
驚かさないように鼻管に赤虫を触れさせてやると
食べ物だと認知したようで少し口にしてくれました。
ボスはこの調子でカーニバルを食べましたがボロボロとこぼしていました。
次に与えたのがコオロギ。
こちらはしばらく眺めた後、周りの危険を確かめるようにして
捕食していました。
この個体は一番小さな13〜4cmの個体。
口先に傷を負っていました。
様子を見て悪化するようなら隔離する予定。
雌っぽいなという印象ですが
繁殖を期待するにはボスとのサイズ差が大きすぎますね。
色味は他の個体、特にボスとそのライバル個体に比べると発色も至って普通程度。
青みも殆ど目立たず、上記二個体に見られる胸鰭のブルーメタリックもありません。
正直同地域産か疑ったくらいで・・・。
またこの個体に限らず、4匹ともに痩せ気味だったので
餌付けの前にとりあえず生餌で体力を回復させることにしました。
ということで小さ目の雑魚を50匹、投入。
で、よく食べるなと思ったのがこの写真の個体でした。
普通に考えると一番小さなこの個体が苛められて
拒食状態になるだろうのに、成魚4匹の争いは意外に淡泊で、
決着がついた後はボスがそこまで執拗に追いかけたりということがありませんでした。
もしかしたら、ボスの年齢的なことかと、かえって懸念したり・・・。
まあ、数日では動向は分からないのでまた変化があるかもしれませんけど。
水槽にまだあまり馴染んでいない今現在では、
ボスが近づく相手を威嚇、追い払ったりする程度です。