インド産ドワーフスネークヘッド 繁殖記 / 御提供:コウセイさん

インド産ドワーフスネークヘッドの繁殖に成功されたコウセイさんに御協力頂き、
繁殖に至るまでの経過など、レポートを頂戴致しました。(コウセイさん、有難うございました。)
数少ない成功例から詳細を御報告頂きましたので、こちらで御紹介させて頂きます。
これから繁殖を目指す方にとってもカップリング〜繁殖のヒントを得られるのでは、と
スネークヘッドの今後の繁殖例が一件でも増えることを期待しております。

aqua-gachuaでは繁殖例に限らず、飼育レポートを随時募集しております。
是非メールをお寄せください。                   aqua-gachua 管理人 浅黄 

飼育水槽データ

[魚]ドワーフスネークヘッド(インド産)
[サイズ]雄18cm 雌15cm
[水槽]450×300×360
[濾過]エーハイム2211
[低床]サンディーゴールド6kg
[ライト]自作アクリルはめ込み、10w1本
[水質]ph6.5
[餌]親:キャット、スジエビ、メダカ、小赤、冷凍赤虫
   稚魚:キャットすり潰し、キョーリン乾燥イトミミズ、冷凍赤虫
[水換え]孵化1週間後からはほぼ毎日。5割〜8割換水


産卵に至るまで

以前から、地味な中にちょっとだけ出る青と赤が好きでしょうがなかったドワーフを、
何気なく3匹の幼魚から飼育をスタートしました。よく聞く2匹よりは3匹の方が飼い易い、という理由 からです。
成長と共に3匹の順番が大きさの順で決まりました。
大(ボス、オス)→中(オス)→小(メス)の順です。
3匹飼育のこの期間がしばらく続きまして、小は良くヒレボロになってました。
可哀想かなぁ、という気持ちは常にあったのですが、何故か餌食いは小個体が一番だったので隔離せ ずに飼育しておりました。
この時期にあげていた餌は、メインがキャットでして、 スジエビ、メダカ、小赤の3種は切れない程 度に順番であげていました。
魚の体調の為、とかでなく、単純に捕食シーンが見たいだけでした。

私は以前ディスカスの繁殖を狙って飼育していた事があり、この時の経験から、熱帯魚の繁殖はもう したくありませんでした。
その時は狙った繁殖でしたので、孵化に成功した際の喜びは大きかったのですが、それからの世話は トラウマになるほど大変でした。
ですので 、まさかの産卵に当時aqua gachuaさんのBBSで情けない発言をしていました。

話を戻しまして、そんな関係だった3匹が、ある日突然に激変しました。
大と小2匹がグルになって中を攻撃し出したのです。
これには驚きました。今までの威嚇の延長の攻撃ではなく、明らかに殺しの攻撃でした。
素人目にもこれはやばいと思い、ボロボロの中個体を小赤水槽に移しました。
この間1日経っていません。

そして中個体を移して3日ほどで雄の口内保護を確認しました。
さかんに低床を掘り起こしていたのもこの時期です。
全くそんなつもりが無かったので後で気が付くのですが、知らない間にカップルが誕生していたんで すね。

私の観察不足もあるのですが、口内保護確認をした次の日には孵化していました。
最初に発見したときは、掘り起こした低床のクレーター部にいました。
もの凄いちっちゃい生物がもの凄い数いるっていった感じでした。
これも後で気が付きましたが(情けない・・・)、ネストを掘ってたんだと思います。

浅黄さんの繁殖レポートを今更ながら読みあさりまして、教科書にしていました。
フィードエッグを産む事も知りませんでしたので。


孵化後


孵化後4日です。

ヨークサックがはっきり分かります。
一切餌は与えていません。

孵化後15日ほどです。
激しい個体差が出始めます。
フィードエッグは見れないと思っていましたので見るのは諦めまして、
この頃からキャットすり潰しの他、冷凍の赤虫を少しあげてみました。
食べれる個体は食べるのでより個体差が付きました。

エアーホースで水を吸い上げて、phのためにエアーホースで水を補充してましたので 、
換水に1時間以上掛かってました。
毎日2割換水くらいでした。

この頃から浅黄さんに教わった乾燥イトミミズが大活躍です。
ちなみにホームセンターで見つけた安〜い、乾燥イトミミズには全く食らいつきません・・・。

孵化後1ヶ月ほどです。
突如としてこのような個体が出て来ます。
衰弱し死んでしまいます。
原因は分かりません。
餌が大量になってきてスポンジフィルターの為、水中のチリが取れず綺麗な状態が保てず少しイライ ラしていた時期です。
換水もほぼ毎日で、なんと!8割換水していました。
8割換水はディスカスでやってたので大丈夫だと思ってました。
この頃はもうドバドバと換水してました。
特別な中和もしないで、キョーリンの液体のカルキ抜きだけでした。


これも孵化後1月ほです。

孵化後40日ほどです。

そして、

4cmを越えた個体から旅立っていきました。

 

あまりの稚魚の数に親が餌を取れなくなってきたので、セパレーターで親と子を隔離 しましたら、
隔離後1週間でまた新しく孵化してしまいました。
がこの子達は、おおよそ36時間で1匹もいなくなりました。
私の予想ではセパレーター越しにいる稚魚達に孵化したばかりの稚魚が食べられてしまう
と思った親魚が全部食べてしまったんでは?と推測してますが、実際は判りません。

 

 

最終的にはショップに引き取ってもらいましたが、何匹いたと思いますか?
驚きの521匹でした。
この中には確認した死魚30匹も含まれてますが、こんなに産むんですね。


その後

2007年7月中旬現在、3回目の孵化を6/20に終え、親、子ともに元気です。
前回得た事を踏まえ、大事に育てて行こうと思ってます。
今回も凄い数です。

以上簡単で雑で足早でしたが私の繁殖レポートでした。
データ等がきちんとしていないので伝わりにくかったかもしれませんが、お許し下さい。