バーミーズタイガースネークヘッド 繁殖への道 vol.1 導入編

バーミーズタイガースネークヘッド
【channa ornatipinnis】 or 【channa pulchra】  Ralf Britz 2007
2007年記載、2008年日本発入荷のミャンマー産のスネークヘッドです。
まだこんなスネークヘッドがいたのかと、驚いてしまいますね。

インボイスはバーミーズタイガースネークヘッド。(burmese=ビルマ(現ミャンマー)の)
ある程度まとまった数の入荷があったそうですが、成魚と幼魚が上記の別学名で付けられていたそうです。
http://www.pfeil-verlag.de/04biol/pdf/ief18_4_06.pdf
ただし今回入荷のタイプは同種の成魚と幼魚ではという見方が強いようで
どちらの学名が本種に当てはまるのか良く分かりませんので両方ともに書いておきました。

見た目に一番近いのはブルームーンかな、という気がしますが
本種はとても個性的な模様をしているので見間違うことは無いですね。

私は今回幼魚の導入となりましたが、
ブルーの色みは既に幼魚から出てきていて充分な美種ということが分かります。
このブルーの体色に黒いスポットはブルームーンと良く似ますが
特徴的なのは体側の赤いスポットと背鰭の眼状斑、白と黒のコントラストのはっきりした胸鰭ですね。
頭長がやや長いように感じられ恐らくブルームーンと同じく中型種ではなかろうかと思います。
性格はブルームーンのような神経質さはあまり感じられず積極的、悠々と泳ぎ回り、
水槽に手を入れたときは勿論、撮影時でもストレスで餌を吐き出すこともなくその点では飼い易い種かもしれません。
aquashop BONITOさんで通販購入。毎度親切に有難うございました。m(__)m
今回もサイズを揃えて幼魚3匹からのスタートとなりました。
繁殖を目指すため、サイズ差が小さい複数飼育です。
また電話で詳しく話を聞いた所、個体差もあるようなのでパターンを違えて送ってもらいました。
小さくて育て甲斐のあるサイズで成魚への色の変化も楽しめそうです。
ミクロソリウムばかりの大雑把なレイアウトで落ち着かないだろうと水草増量を予定していましたが
意外にも全然動じないものですから、これからどうするか検討中です。
ま、複数飼育のせいもあるのかも…。
背鰭のスポットが1つの個体。背鰭条数35 尻鰭条数23
背鰭のスポットが2つの個体。背鰭条数36 尻鰭条数23
背鰭のスポットが2つくっついた個体。背鰭条数35 尻鰭条数22
どの個体も6cm程と小さいので争いはないかと思いきやスポットの合体した個体が
他を追い回し早くもボスの座を手に入れた模様です。
とはいってもまだまだチビの幼魚ゆえ、大したことにはなりませんが…。
食欲旺盛で餌は冷凍赤虫とキャットを半分に割ったものを頑張って頬張っています。

導入初日の写真につき、変わり映えのしない並びになってしまいましたが
せっかくの美種ですからなんとか魅力を引き出さないと、ですね。
小さいせいかナンヨウボウズハゼに見えたりして…。